在宅介護の手助けとして重要な役割を担うショートステイを利用する際には注意が必要だ。
ショートステイには介護保険制度を利用できるものと介護保険適用外のショートステイの2種類が存在する。
まず介護保険制度のショートステイでは、日常生活を送るために介護支援を行う短期入所生活介護と医療的な処置を必要とする際に利用する短期入所療養介護があり、要支援または要介護認定を受けた方だけに利用が限られているため注意が必要だ。
また利用期間に関しては、ショートステイの連続利用は最長30日まで、介護認定期間の半数を超えてはいけないという制限が設けられている。
この連続利用日数や利用料金は個人の要介護度によって異なるため確認が必要である。
介護保険適用外のショートステイでは有料老人ホームなどでのショートステイがある。
介護保険を利用したショートステイと違い、要支援や要介護認定は関係なく、自身で身の回りのことに対応できる自立の方から要介護の方まで利用することができる。
また施設によって利用条件が異なるため、必要に応じたサービス利用期間を選択することができる。
保険適用外のため、介護保険を利用したショートステイに比べて料金は高くなる傾向だ。介護保険適用のショートステイを利用する際は、日程や条件などを伝えた上で担当ケアマネージャーが代わりにショートステイ先を探してくれる。
しかし、介護保険適用外は事業所選びから連絡まで家族が行う必要がある。
そのため、事前に事業所について下調べや見学を行う等の注意しよう。